「AIエージェント」とは、担当を決めた社員とよく似ています。違うのは、担当がとても狭いこと。「問い合わせが来たら記録する」だけ、「金額の桁を確かめる」だけ。役割を分けるのは、賢くするためではなく、壊れたときに切り分けるためです。
| 言葉 | このページでの意味 | 身近なたとえ |
|---|---|---|
| エージェント | ひとつの持ち場だけを受け持つAI。ここでは85体が役割別に動いています。 | 担当がひとつだけの社員 |
| モデル | AIの頭脳にあたる部分。用途によって使い分けます。得意も値段も違います。 | 人によって得意分野が違うのと同じ |
| RAG | 社内の資料を読ませたうえで答えさせる仕組み。出典を示せるのが要点です。 | 手元の資料を見ながら答える |
| 試運転 | 実際には書き込まず、動いたつもりの記録だけ残す状態。実績を見るための期間です。 | 研修中で、まだ本番を任せない |
| 自動巡回 | 決まった時刻に決まった点検を自動で走らせること。異常だけを人間に上げます。 | 夜間の見回り |
言葉が難しいと感じた方は、解説・入門の全9章から読んでいただくのが早いかもしれません。このページは、その続きとして実際に動いている数字を並べたものです。
観測係が日々の動きを見て、知識係が記憶を整え、統率係が段取りをつくり、判定係が最終判断を用意する。「やると書いてあること」と「実際に動いたこと」は別々に数えます。混ぜると、動いていないものが動いているように見えてしまうためです。
合わせて稼働85体です。台帳の登録は105体で、差の20体は退役15体・休止2体・準備中3体。動いていないものを稼働数に混ぜません。
まず試運転(dry_run)で実績を積み、制限書込(write_batch)→自律(full)へ段階的に移します。稼働85体のうち、自分の判断で書き込めるのは17体だけ。信頼は最初から与えるのではなく、実績で獲得するものとして扱う。宣言≠実証の原則です。
※実測: 2026-07-25 JST・稼働85体を分母にした数です(前回 07-22 は登録全体で数えていたため、そのままの増減比較はできません)。
重要な提案は、複数のAIが役割を分けて議論します。提案役が案を出し、批判役が穴を探し、分析役が両者を統合する。人間に届く前に、AI同士で「本当にこれでいいのか」を検証する仕組みです。
最も強いモデルで、大胆な案を用意する。
別モデルで穴を探し、反証を試みる。
議論を要約し、人間に判断材料を渡す。
3役×主予備で 6経路 の議論網(llm_fallback_chain)。1つのモデルが黙っても議論が止まらない冗長設計です。議論以外の用途(文章生成・画像・要約など)も含めた切替網は全13経路。最終判断は必ず人間(憲法第3条)へ戻ります。
※実測: 2026-07-25 JST・数値は日々変動します。
憲法第7章の学習サイクル。エラーは責める対象ではなく、次の判断に活かす原材料です。自動抽出と組成を通じて、会社の記憶(RAG)が育っていきます。
「99.9%が教訓候補」とは、失敗のほぼ全てを次に活かせる形に変えていること。ただし、あくまで「候補」です。どれを会社の正式な記録として採用するかは人間が決めます(憲法第3条:人間主権)。前回まで「うち高重要度651件」と併記していましたが、重要度の目盛りが取り込み経路ごとに二通り混在していることが分かったため取り下げました。数えられないものを、数えたことにはしません。
※実測: 2026-07-25 JST・数値は日々変動します。
背骨の下で、221本の自動ジョブ(pg_cron)が周期的に動きます。日次で最も多く、分単位・時間単位で細かく点検し、週次・月次で集計する。人間が寝ている間も、OSは自分で自分を回します。
最頻の日次103本には、健康度スコア計算、エージェント宣言/実証の照合、知識ベースの埋め込み補充などが含まれます。分次30本と時次25本は監視系が中心で、死活監視は約20分おきに走ります。衛星を監視する衛星が、登録漏れを構造上起きない仕組みで沈黙を検知します。24時間の起動時刻に、時刻を決めて動くジョブの起動時刻を並べています。
※実測: 2026-07-25 JST・active=true のみ計上。
85体、221本という数字は、それ自体に意味はありません。意味があるのは、その結果として経営者が見なくてよくなったものが何か。三つに絞って書きます。
点検の大半は、何も起きていないことの確認です。221本の巡回が回っているぶん、人間が見るのは止まったもの・外れたものだけになります。減るのは作業ではなく、確認のための往復です。
件数が倍になっても、観測係と知識係は倍に増やす必要がありません。ただし人間に上がってくる判断の数は、件数に応じて増えます。ここは仕組みでは減りません。
提案役の隣に批判役を置いてあるのは、追認する機械にしないため。一つのAIに聞けば、たいてい賛成が返ってきます。反対する役を構造として置くことが、判断の質を守ります。決めるのは人間のままです。
AIを何十体並べても、決める人は増えません。増えるのは、材料だけです。
── 考察07 ── QUESTIONS
入りません。85体は YOHAKU OS 自身の数であって、御社に同じ数が要るわけではありません。実際のご提供は、多くの場合ひと桁から始まります。数は目的ではなく、業務の数に対する結果です。
いきなり本番を任せない形にしてあります。まず試運転(実際には書き込まない状態)で実績を積み、次に範囲を限った書き込み、最後に自律。稼働85体のうち、いまも32体が試運転の段階で、自分の判断で書き込めるのは17体だけです。信頼は最初から与えるのではなく、実績で獲得するものとして扱っています。
決めるべきことは、かならず人が下す形にしてあります。AIが単独で方針を決める経路はつくっていません。ですから、事業上の判断と、その結果への責任は、決めた方であるお客様に残ります。当社がお客様に代わって決めることはなく、その決定を肩代わりして負うこともありません。私たちの務めは、その線引きが曖昧にならない仕組みをつくり、動かし続けることです。詳しくはYOHAKU OS ── AIの憲法に書いています。
議論の三役については、上に主・予備とも書き出しています。モデルは性能も価格も変わりますので、固定はしていません。乗り換えられる形にしてあること自体を設計の一部と考えています。
2026-07-25 JST 時点の本番データベースの実測値です。日々変動します。設計しただけのものを動いていることにはしない、という決めごとがあり、各節に実測日を書いています。数え方を変えたときは、そのことも書き添えます。